こんにちは、やしのみです。
2024年の年末年始に、4泊5日でワシントンDCに行ってきました! 本記事ではアメリカン・インディアン博物館(National Museum of the American Indian)を訪れた様子をお届けします。
※1$ = 約157円 (2025年12月)
※2024年12月時点での情報です
アメリカン・インディアン博物館について
国立アメリカン・インディアン博物館(National Museum of the American Indian)は、1989年の着工から15年の歳月をかけて、2004年に開館しました。ネイティブ・アメリカンの文化や歴史にまつわるものが展示されています。スミソニアン協会が運営していて、入場料は他の美術館や博物館と同様に無料です!
■公式サイト

アクセス
ナショナル・モールの一角、スミソニアン博物館の中でも人気の国立航空宇宙博物館の隣にあります。地下鉄の最寄り駅はFederal Center SW駅で、徒歩5分ほどです。曲線構造が特徴的なこの博物館は、石灰岩を材料にしていて、長い年月をかけて風と水によって影響を受けた岩層に模したデザインだそうです。

中は吹き抜けで、子どもたちがホールの真ん中で遊んでいました。

エレベーターまでかっこいいです。別の世界に繋がっていそうだ…。

展示内容を紹介
私が訪問した時は、大きく4つのエリアで、異なるテーマの展示がありました。それぞれご紹介します!
1. Unbound
展示期間: 2024/6/1 – 2026/1/20
ネイティブ・アメリカンの物語や芸術に関する展示です。1800年代のものから現代のものまで、皮の衣服に描かれたものやイラストレーションなどがありました。





アメリカ独立戦争中、1777-1778年に、バレーフォージでジョージ・ワシントンの軍隊を助けたオナイダ族とアメリカ合衆国との同盟を記念した像です。

2. Nation to Nation
展示期間: 2014/9/21 – 2028/1/17
アメリカとネイティブ・アメリカンの外交の歴史や条約について説明しているエリアです。強制移住や不平等で理不尽な条約に関する内容が中心で、歴史を知るためにはとても大切ですが、少しヘビーな展示内容でした😢


1794年にアメリカ合衆国とイロコイ同盟(カユガ族、モホーク族、オナイダ族、オノンダガ族、セネカ族、タスカローラ族の6部族同盟)の間で締結されたカナンデーグア条約。条約により、イロコイ同盟は土地収用や転居を余儀なくされました。現在はイロコイ連邦としてニューヨーク州の非常に狭いエリアにあります。一方、条約は今も有効で、条約に基づく報酬として、毎年ニューヨーク州から更紗の布を受け取っているそうです。



3. Americans
展示期間: 未定
アメリカの歴史や現代の文化に浸透している、ネイティブ・アメリカンのイメージや物語について紹介している展示です。展示エリアに入ると、壁一面にポスターが飾られていました。

西部劇や映画、漫画、州・都市・通りの名前からトマホークミサイルまで、至るところでネイティブ・アメリカンとの繋がりがあると説明されていました。

来館者が展示の感想や自分のアイデンティティーについて書けるコーナーもありました。

これぞ! な鷲の羽冠。かっこいいです。”ワパハ”と呼ばれ、1880年頃のラコタ族のものだそうです。年長者や仲間たちから不屈の精神・寛大さ・勇敢さを認められた男性が、これを身に着ける栄誉を受けられたそうです。

ポカホンタスについても紹介されていました。

4. Sublime Light
展示期間: 2024/9/20 – 2025/7/13
DY Bagayというタペストリー・アーティストの作品が展示されていました。生まれ故郷のナホバ族の保留地の風景からインスピレーション受けているそうです。



ショップ
この博物館は、ショップも魅力のひとつだと思います! 民族調のかっこいい、かわいいおみやげ物がたくさん並んでいます。

写真中央の下の方にあるようなショップカードがところどころに置いてあり、民族やアイテムについて丁寧に説明されています。




アメリカン・インディアン博物館のオリジナルグッズ。


最後に
文化面だけでなく、不平等条約や居留地へ押し込めた迫害の歴史などを振り返り、民族のアイデンティティを伝えていこう、という力強さが伝わる展示内容でした。せっかくカラフルな世界が、画一的になってしまったらもったいないです。それぞれの個性をお互いに大事にできる世の中であればいいなと思います。
せっかくアメリカにいる間に、もっとネイティブ・アメリカンの文化に触れてみたい…毎年4月にニューメキシコ州で開かれている祭典、”Gather of Nations”にもいつか行ってみたいです。
https://www.gatheringofnations.com/
一方で…逆に文化を尊重しようという風潮が非常に高まり、アメリカを中心に「文化盗用」が強く意識されています。文化・民族については、やや取り扱いが難しくなっているように感じます🤔
個人的には、文化や民族に対してネガティブなイメージに繋がる言動をすることはもちろんNGですが、無知・無関心も差別や偏見、間違いに繋がるのかな、と思います。逆に、興味を持ってくれる人に自分の文化を共有する、興味を持った文化の歴史や背景を知ったうえで体験したり身に着けたりするというのは、素敵な文化交流になるのではないでしょうか。
ボストン美術館でも、2015年にモネの「ラ・ジャポネーズ(La Japonaise)」の前でレプリカの着物を羽織って写真を撮ろう! というイベントが、文化盗用だ!という批判が殺到し中止になったことがあるみたいです。うーむ。私としては、参加しようとしてくれた人たちが日本を好きで興味を持ってくれているのなら問題ないのかなと思いますが、きっと反対意見もあるのでしょう。みなさんはどう思いますか?
https://www.bbc.com/news/blogs-trending-33450391
長々と語ってしまいましたが、世界の多様な文化を知って楽しむとともに、これからも学んでいきたいと思います!
詳細情報
国立アメリカ・インディアン博物館(National Museum of the American Indian)
・住所: 4th St SW, Washington, DC 20560 the U.S.
・電話: +1-202-633-1000
・定休日: なし (12/25以外)
・営業時間:10:00 – 17:30
・公式サイト: https://americanindian.si.edu/
・駐車場: なし
・予約: 不要
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